鞘師姉妹の日記〜元港区女子〜

飲み会で出会った人数数知れず、記憶なくした回数も数知れない元港区女子な双子です♡最近は休職やら育児やらについても書いてます。 Twitter→@SayashiTwins

乳腺炎、切開、激痛

乳腺炎シリーズ〜

前々回→複雑に入り組んだ母乳推進社会に鋭いメスを入れ、母乳によってこじらせてしまった病気、乳腺炎についてちょっとだけ伝えたいお話 - 鞘師姉妹の日記〜元港区女子〜

前回→乳腺炎、しこり7cmまで - 鞘師姉妹の日記〜元港区女子〜

 

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山Pみたいな先生に切開されたかった

 

切開嫌だ

とりあえず抵抗しまくる私に先生、「切らないとまずい」と頑なに言ってくる。


医者「膿、たくさん溜まってるの。取らないから痛いの。取るよ。やらないとずっと痛いままだよ、膿抜けば楽になるから」

 

分かってる、分かってるから、、もうこれは逃げられないやつなんだと分かり泣きながら切開を受け入れた私は診察室にある処置台に寝て準備するのを待つ。

もう婦人科の授乳指導でおっぱい丸出しなんて慣れてるからおっぱい丸出しで怯えながら待った。

 

今まで地道に点滴打ちに1日2回も婦人科行って、効かないアセトアミノフェンと葛根湯飲み続けた日々はなんだったんだ!無理!切るとか無理!切るのは腹で終わりでいいだろう。


準備完了、切開がはじまる

看護師さんが来た。震える私。


先生と看護師さんでなんかカチャカチャやり出した、器具の音、ハイ無理。

そして先生(おじいちゃん)見るとなんかやる気になってるんですけど!!?目の色違いますけど!!?


なんかね、漲ってんの。


やる気ないよりいいけど怖いもう無理、ほんと無理、てか切開ってなんだよ、どこ切るんだよ。恐怖は頂点に。

 

私「あの、どのへん切るんですか?」

医者「乳首のね、2センチくらい下。ちょっとだよ」


ち、く、び、、、の近くってオイ


私「やだ無理やめて」

 

泣き叫んでしまった。ちなみに私アラサー、でも関係ない怖いもんは怖い。

 

看護師「最初に麻酔打てば痛くないから、麻酔だけ我慢ね!大丈夫よ~」

私 (あ、そうなの?オッケー)

先生「麻酔打つねーチクッとするよー」

私 (あー麻酔ね、こんなかんじだよねハイハイ。え、痛いのこれだけ?もしかして余裕?)

先生「じゃあ切っていきまーす」

私 (見ないでおこう、てか見れないよね普通に。あ、切り出したね!ってえ、待って待って、痛いんだけど????)

 

例えるならカッターナイフでおっぱいのどこかざっくり切られてる感じ。麻酔で感覚麻痺してのカッターナイフって感じ。


私「痛い」

先生「痛い?」

私「痛いです。」

先生「でもね、もう切るのは終わったから。痛いの終わり!じゃあ膿、出してくわ」

私 (あー終わり?意外と、余裕?)


膿出す作業拷問


甘くなかった。
これね、痛いよ。過去一番痛い。
やり方としては切った穴から手でまず押し出すんだけど。陣痛よりも、帝王切開後の傷よりも、痛い。


先生、両手で渾身の力でわたしのおっぱいを握りつぶす。

痛いんだ、カッターナイフできったおっぱい握りつぶされてるんだ。激イタ

 

痛すぎて暴れてたから応援の看護師さんが来て手を握ってくれた。


陣痛より痛いからね!だからそもそも乳腺炎にならないでねみんな!乳腺炎を防ぐことをおすすめする。(あとで書くけどどんな努力したってなる人はなるらしいから鞘師的考えでは初乳だけ吸わせたらやめてミルクにすれば?て思ってるけど働くなら尚のこと)


先生「うおー出るね出るね、まだ出てくるようおー!!こんなに出ると気持ちいいわ、出しがいがある!」

私 (死)

看護師①「あら、垂れちゃう、足りないなガーゼ」

看護師②「手、握ってるからね大丈夫よ」

応援に来た看護師②は室井滋似だった。

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こういう顔よくいるよね

 

室井滋の顔を見ながら、室井滋の手を強く握りながら陣痛の時よりデカい声で叫ぶ私。ちなみに一度ドリンク休憩を挟んだ先生は、さらに全力の力を出しきり乳腺炎で炎症を起こし腫れに腫れた胸の膿溜まってる部分を全力でギューー!!!力、入れすぎ。


先生「まだまだ出るからね、押していくよ」(ぎゅー)

私「ぎゃああああいたいいいいい」

滋「私の目を見てて!下は見ちゃダメよ!」

先生 (ぎゅー)

私「いやあああぎゃああああああ」(滋を見つめながら)

滋「出産に耐えれたから大丈夫よ♡」

私「むりーむりーいたいー」

看護師①「息ゆーっくり吐いてねー」←陣痛ん時も言われたなこれ

先生「久しぶりだなハッハッハ」←容赦なく胸を押し潰す

私「あの、まだ終わんないんですか」

先生「もう一押し」(ぎゅー)

私「ぎゃああああだからもうむりだってー」

滋「でも子供は産めたでしょ♡」

看護師①「スカート汚れちゃったね♡」

先生(ぎゅー)

私「ひいいいぎゃああああ」

先生(ぎゅー)

私「いやああああいたいーこんなのだめー」

先生(ぎゅー)

私(シヌカモシレナイ)

看護師①「ガーゼガーゼ」

滋「赤ちゃんのためにも、がんばりましょ♡」

私「でもお!陣痛より!痛いって!ぎゃああ」

滋「ほら、赤ちゃんの顔、思い出して?かわいいでしょ♡」

私「かわいいけど、かわいいけどおおおひいいいいいい」

 

たぶん五分くらいこれ。

 

先生「ふう、こんなもんかな」

私「終わったの?」

先生「ううん、まだまだこれからなの」

は?

 

説明しよう(((o(*゚▽゚*)o)))
手で出しただけじゃ溜まりに溜まった膿は出しきれないので、穴から管を通して残りの膿が流れ出てくるのを待つそうです。

 

ちなみに管が外れないように私のおっぱいに通した管を縫い付け固定するそうです\(^o^)/

 

その管はいつ抜けるかはまだわからないと言われる(2日かもしれないし、2週間かもしれないんだと(^^)


おっぱいに管ってなんだよ、拷問過ぎ。でも受け入れるしかない。ここはおっぱ専門。受け入れようじゃないか。(あまりにも長かった無駄な婦人科通院期間でどうでもよくなってる)

 

先生「針と糸持ってきて」

私「針と糸!?!?無理!無理無理無理!」

 

なんかドクターXのオペシーンで聞いた器具の用語聞こえてきて、とりあえず怖かったけどあまりの痛みにより放心状態。叫ぶことをやめました。

 

穴から管入れられて、そこ縫われて、テープで固定して、ガーゼつけて、はしょりましたが感想としてはこれもとっても痛かったでーす♡

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針と糸

 

処置完了

ボロボロ。

 

まっっったく、動けない。
処置後、切ってるわけだからね、管通ってるわけだからね、痛いんだよ、痛い、歩けないの。足一歩踏み出すと胸に響くの。左胸から響いて左足の付け根まで痛いの。ずり足で時間をかけて歩き受付待合室へ戻る。

 

胸は巨大ガーゼで覆われているけど、会計時そこからもうすでに膿は漏れてきていてTシャツが汚れてる。ついてきてくれた看護師さんが「ガーゼは交換じゃなくてこの上から被せてね」と指示。抗生剤とロキソニン処方されたからそれもらって帰宅。


(最初カロナール出されようとしたけど、婦人科では授乳中だから弱いアセトアミノフェン(成分調べたら効かないと話題のカロナールの仲間)出されて効かなさすぎたから断固拒否。この先生は「女の人カロナール嫌いだもんねー」ってあっさりロキソニンくれた。)

 

 


運転できなくなって昼なのに代行

車で来たんだよ、運転できないよ。腕まで死んだから。
産まれて初めて飲んでないのに代行タクシー呼んだ。昼にも来てくれるんだね。

 

その日は寝たきり。歩くのも遅い。
座るのも立ち上がるのも何分もかかるし、一度上体起こしたら痛すぎて横になるのも一苦労。起き上がるのも五分かかる、痛すぎて少しずつ、少しずつからだを動かしてやっと立ち上がる。病院のベッドほしいって思った。介護ベッド。

 

トイレいくのにどれくらいかかったかな。

 ベッドとトイレの行き来、それだけ。ほんとにそれだけ。とりあえず全ての動作がおっぱいに響く、頭痛もまだ健在。

 

そして赤ちゃんの世話はやっぱり母親。

 

赤ちゃんは横に連れてきてもらう、撫でるのもいたい、腕が死んでるから。抱っこして胸に赤ちゃんあたると痛いから。

 

なんもできない、育児何ひとつできない、眺めるだけ。ご飯も食べれない、飲み物も飲めない、風呂なんてもってのほか、で、膿臭い、そしてとにかく痛い、臭い、痛い。

 

もうここまで来ると開き直り母親に「治ったらちゃんとしますんで赤ちゃんよろしく」と伝え眠剤飲んで寝た。明日管抜けるといいなって思いながら。

 

朝が来た、胸痛い頭痛い腕痛い足痛いまだ高熱ハイ全然良くなってない!


いざ消毒へ。消毒するだけだから!綺麗にするだけ!と言われた消毒へゴー!

 

消毒、普通に痛い。

私「なんで痛いの?」
看護師「汚いものがつまってるから痛いのよ」
先生「せっかく消毒頑張ったんだけど~膿溜まりすぎててどうしようもなくなっちゃってるね。管、付け替えるわ!」

 

消、毒、無、駄!

 

そしてまた付け替えるの痛いんですけど!もう炎症からの膿抜かれたボロボロおっぱい弄らないでくれ。(ここでももちろん大絶叫)

 

管の付け替えが終わり

昨日より痛い、昨日より動けない。なんで?
膿は確実減ってるはずなのに。
摺り足歩きさえできずタクシーまでは車椅子移動。


家でも全然動けない。昨日みたいに身体を少しずつ動かしていくことすら難しい。トイレ行けなくてオムツ買ってきてもらおうかと思ったけど「さすがにそれは」と思って、頑張ってトイレ行った。産後あんな嫌だった尿道カテーテル入れたいと心から思った。


ロキソニン飲んでも飲んでもきかない(ロキソニンの量守らずに飲みまくった)←真似したらダメよ危険


座薬もいれてるのに痛い。左側の足のつけねの痛みも増してる。横になるのが痛かったので、とりあえず上体起こして過ごしたけど、痛くて泣き続ける。痛みがどんどんひどくなる。頭痛もマックス。


やばい、死ぬ!!!熱はこの時39℃近くあったはず。確か。


不安になって病院に電話

私「信じられないくらい痛いんですけど、この痛みは正解なんでしょうか。管、なんか変になってるんじゃないかとか」
看護師「今時間外なんで外来じゃなくて病棟に繋がってて、えーっとどうしよう?当直の先生に一応診てもらいます?」
私「はい、診てもらいます!!」

 

また痛みに悲鳴をあげながら母の車に揺られ病院到着。膿の漏れかたと高熱から即入院が決まった。入院って。でももう入院らしい。仕方ない。

 

私「入院して何するんですか」
看護師「管の管理です。あまりにも膿が出てるんで。管から漏れ出してるんですよ。こまめに綺麗にしないといけないですね。それから鞘師さんは痛みに弱いので(笑)」

 

わ、わたしが痛みに、弱いから、、、?
私じゃなかったら自宅で子供の面倒見れるの?

しかも入院期間は未定(おそらく膿が抜けきるまで)


生後2ヶ月にもならない息子と離れ離れになり(お母さんごめん息子よろしく)

情けなさと寂しさと痛さでとりあえずむせび泣いてたら、21時になったからって電気消された。座薬入れて効かないロキソニン飲んでまた泣いて眠れなかった。

 

※最初から混合育児だったので、息子はすっかりミルク大好き赤ちゃん。入院中は母親がしっかりミルクを飲ませてくれ、お世話してくれることに。(高齢なのにごめんよ)
てな感じで入院生活の始まりです。


※おっぱいでるのも困り者だよ